休日崩壊
「あーもしもし、不機嫌マックス遊槻ですが」
『黙れ青虫。今から言う場所に一時間以内に来る事』
(08)
「うっえ…」
「遊槻、だっ大丈夫か?うん」
「おぼろげぇぇぇ…」
「ちょっ、テメ…吐くなよ!」
朝っぱらから不機嫌マックス。理由は簡単、朝から電話で起こされて…恐ろしい程の制限時間で街まで来いと。化粧だってしなきゃなんないし、服だってその辺の服引っ張り出す訳にもいかないし…
結局…化粧もせず、服も引き出した一番上。ああ!なんでこんなに男がいるの!
ウチが男に触るの恐いからって外に出ないの知ってるだろ?ウチの休日壊さないでくれよ…
「遊ぶぞ!遊ぶぞぉ!」
「氷架さん、あたくし、帰りますわね」
「ちょっと待て」
「うぼっ!」
急に襟を掴まれて引っ張られた。窒息死したらどうするの!死ね!赤髪死ね!
「触るな男ォォ!!!」
思わず一本背負いしちまった…
「あっぶね!」
着地するとは…やるな、コイツ
「屋上で会った時には可愛らしいと思ったんだが…幻覚だったか…」
「か、かかか…可愛らしいだと?!お前何が狙いだ!」
畜生男め。サソリっていったけ…?
ウチに可愛らしいとか訳わかんない事を言って心に隙をつくる作戦だな…?
…死に曝せ!
大体魅嗣はなんでウチが男嫌いなのを知っててウチを呼ぶんだ?嫌がらせ?奴ならやりかねないが…
「取り敢えずネズミーランドでも行こうぜ」
ね、ネズミーランドだと?!
一番人気のデートスポットじゃないか!
魅嗣ニヤニヤしてるお前の所為か!
「遊槻ちゃんも行くだろォ?」
「ひっ!あぁ…まァ…」
「じゃあ行きましょう!速く行かないと遊べなくなっちゃうッスよ!」
「そうだな…」
今日集まったメンバーはウチ、魅嗣、氷架、サソリ、デイダラ、飛段、イタチ
氷架を見ると一度男子の方を見て、小さくガッツポーズ。最初は意味が解らなかったが考えている内に解ってきた
氷架は早くウチに拒絶性を克服してもらいたんだ。前に言ってた「元に戻ってほしい」って
「氷架…」
早く、治さなくちゃいけないな…氷架の為にも、魅嗣の為にも…
ははっ…愛されてるな、ウチ
「じゃあ行くか!」
コイツ等はウチ等に初めて反抗した奴等だ。今までの奴等とは違って、期待が持てる…うん!なんか自信ついた!
「悪くないかもね…たまには」
過去に傷が癒えなくても良い
それに、一生拒絶性を持って生きていく事は、正直無理だと思ってた
今日を機に、少しでも拒絶性克服に繋がれれば…
休日を外で過ごすのも、悪くないかも
…たまには、ね
お日様の光浴びないと病気になるぞ病気に
調子に乗って手を繋いで来た飛段をボコボコにしてしまった
どんまい
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