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屋上雑談




「狂華ちゃん屋上集合!」

「黙れ青虫!!」

「てめー魅嗣!殺すぞ!!」


 (07)


ビックリした。教室に入ると急に魅嗣に青虫と言われた。教室を見ると、男が好意の目を向け女子が殺意を放っていた

「サボりなんてそんなナンセンスな事してられない」

「お前いつからそんなに真面目になったんだよ…」

のみんなとサボるから、魅嗣は良いけど氷架は付いて来て」

案の定、何人かの女子が付いて来る気でいるようだ…サボれない奴等は怨めしそうにコッチを睨んでくる。女子って怖いな

「早く行きましょう姐さん!」

行く気満々の氷架と、若干面倒くさそうな魅嗣を連れて教室を出た。あ、女子に釘打っておかないと

「 ついてくるなよ 」

とだけ言って屋上に向かった






「暁ぃ!てめー男のクセして姐さん呼び出しか?!いい度胸じゃねェかよォごるぁ!!」

屋上で待っていると、金髪の女が入ってきた。入ってくるなり罵声を浴びせ始めたこの女、後ろで華蜘蛛が呆れたように溜め息をつき、もう一人の緑が笑うのを堪えていた。呆然としていると華蜘蛛が金髪の頭を叩き「待たせた」とか言いながら近付いてきた

蜘蛛はオレ達には近寄れないようで、フェンスに寄りかかり、飛段が差し出した菓子を遠慮がちに受け取っていた
受け取った菓子の袋を開け、緑に向かって傾けていたがアッサリ拒否されていた

オレは特に興味が無くて、雲一つ無い青く澄んだ空を見上げた

「おめェ、カカシとどーゆー関係だ?」

サソリさんの声がして、飛段が恋人だとか言って緑にブッ飛ばされていた

「眼のいい奴…あいつウチの恩人だ」

「なにがあったんだよ、うん?」

「ウチ、男怖くて学校行けなかったから…あいつ、恩人」

男が怖いのか…だからあの時どもっていたのか…

「毎日ウチっち来て…ウチが触れる男、あいつだけ」

「飛段、試しに触ってみろ」

オレが口を開くと、緑と金髪がすごい顔して

「なんも知らねーくせに調子乗んじゃねェよクソッタレがァ!!殺されてェみてェだなァ!!」

「てめーマジいい加減にしねェとぶっ殺すぞカス!!そのゴルゴ皺どーにかしやがれボケが!!」

「さぁせんしたぁっ!!」

なんとしたことだ!オレという超美男子が土下座だと…?!いや、反射的にとはいえ、この女共、口が悪すぎる…!!

落ち着けやテメー等!こっからたたき落とされてェのかアァ゙?!

親玉もっと威勢良かった…

「す、すまん!」

男への拒絶反応、そんなに酷いのか…

「良いんだ…ウチこそ、ごめっ」

華蜘蛛は申し訳無さそうにしていた

「…そーいえば、自己紹介がまだでしたね…」

「ああ、そーいえばそーだなァ」

飛段、お前いたのか…
(蜘蛛のインパクトで忘れてた)

「葭雛魅嗣といいます」

「あたし木更津氷架」

「サソリだ」

「オイラはテイダラってんだ」

「オレ飛段!コッチの金数えてんのが角都な!」

「よろしく頼む」

角都さんの隣はオレだ。なんか気まずいな…

「イタチだ…」

「僕トビって言います!」

「ゼツダ」「ゼツだよー」

ゼツは厄介だなコイツ…

「双子ですか?名前同じ…」

「黒と白で呼んでやってくれ」

魅嗣の問いかけに角都さんが答えていた

「私は鬼鮫で…」

「ここに海水は無いッスよ」

「氷架さん酷いですね。私は人間です」

まあ、信じられないだろうけどな

「後、ここにはいねーが、ペインと小南って奴がいる。ほれ、華蜘蛛様は?」

サソリさんに促され、華蜘蛛が口を開いた

「羽魁遊槻。三代目狂華頭領」

狂華の頭領って…華蜘蛛だったのか…

「なぁ、狂華ってどんぐれー強ェの?」

「聞かせてやる…」

どうやら狂華の武勇伝が聞けるらしい


オレは期待に胸を膨らませた


聞きたいか俺の武勇伝

「すげェ!狂華すげーよ!!」

「オイラ狂華に惚れたぞ!!」

「お前ら…自首した方が…」

「よく警察沙汰にならんな」


恐るべし、狂華




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