教室騒動
「よぉーカカシー」
「遅刻しすぎもいい加減にしなさいね」
(06)
朝から不機嫌マックスだった旦那が、上機嫌で朝一にサボりに行った屋上から帰ってきた
…なんかあったな?うん
「暁集合、屋上カモン」
「アンタ、そーゆー会話は先生の前でするもんじゃ無いだろ」
「ま、良いだろ。速くしやがれ糞共が」
普通の先生ならここでブチ切れているだろうな…
「…午後は出なさいよ」
カカシは自由だ。なんでも気まぐれでモノを言うから、結構気に入ってる先生でもある。顔三分のニが隠れてるから怪しい事この上無いぜ…
「お菓子持って行こう!うん!」
オイラは鞄から朝買い溜めておいたお菓子を3袋取り出し、1袋飛段に投げつけた
「デイダラちゃん最高だぜ」
暁と呼ばれたオイラ達はゾロゾロ教室を出て行く。冷めた眼で見てくる男子生徒がいたので、机を蹴っておいた
「あ、そーいえばカカシよ…」
旦那はポケットに突っ込んでいた左手を出して、ヒラヒラと振った
「蜘蛛…いるぜ…?」
「……」
カカシは驚きさえしなかったものの、不機嫌そうに眉を動かした
…蜘蛛は、華蜘蛛様の事だろう。担任に話して何になるんだ…?
「サソリ…」
「んぁ?」
「捕まえて…」
「ククッ…任せろ」
オイラには旦那とカカシの話してる意味が分からなかった
でも、あまりいい事じゃ無いだろうな…
「旦那、隠し事かい?」
「…お前にも話せない程の事じゃねーから、安心しろ。屋上で話してやる」
「そっか…!」
チラッとカカシを見ると、少し焦った顔をしていた…
堂々とサボってやろう
「サボりは堂々としなきゃな」
「なんなんだよ、テイダラ。あ、オレいちご牛乳買ってかなきゃ」
「蜘蛛のパシリか?うん」
「死ね」
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