屋上占領
「あー…だりぃな、畜生ォ」
「……あァ、だりぃな」
「最近体が鈍ってきた気がするぞ。うん」
「んじゃァ…プロレスごっこするかぁ?サソリちゃん」
「あー、そっち系の趣味は無いから安心しろ」
「なんの話だよ」
(01)
久し振りに学校に来てみたものの、つまんねェ。んじゃ、サボりますかって事になり、屋上に来たんだが…する事も特に無く…。んで現在に至る訳だ
なんか面白ぇ噂話でも無いものか。あー、それにしてもつまらん。つまらな過ぎて逆につまんねェよコンニャロー
「おいデイダラ。世界で一番笑える駄洒落を三秒以内に言ってみろ。言っても言わなくてもキャラメルクラッチを喰らわせてやる。ソラ、さーん、にー…」
「え、 (どっちにしろオイラやばいじゃん?) えとぉ、布団が吹っ飛ん「死ね」
隣にグズグズいってるデイダラをつついてる飛段の姿が見える。やっぱりコイツ等を観察してようか。飛段とか時々変なポーズするしな。うん、そうしよう。すぐ飽きると思うが
「あ、そうだ。旦那"華蜘蛛"って知ってるかい?」
「……知らん…」
「えー知らねェのォ?サソリちゃんショッボー」
「殺すぞ」
「もーしっかたねぇなァ…オレ様が教えてやろう」
いつの間にか復活した飛段がヘラヘラとオレを軽蔑しはじめた。うぜェ…コイツのウザさは前からだが最近グレードアップしてきやがったな。もう"ウザい"では表せない程に。コブラツイスト炸裂3秒前だ。覚悟しろ、飛段
「んで、その華蜘蛛ってなんなんだ?デイダラ」
「あれ?オレ無視?」
「あーうん、華蜘蛛ってのは最強のレディース"狂華"の中で、最恐と謳われる"姫"だけが名乗っていい…正確にはソイツだけにつけられる称号なんだ。うん」
「ちょうどオレ等が中2ん時かな?その華蜘蛛が行方不明になり狂華は消えていった。メンバーだって生きてるかさえサッパリだ」
「それなら何故、」
「華蜘蛛に一番近かった存在が、また狂華として、華蜘蛛として暴れ出したんだ。ホントに最近の話だぜ?それに華蜘蛛に近寄れる者はいないらしいぞ」
「?」
「100年に1人の割合で存在する…絶世の美女ってーの?守られてんじゃねェか?近寄りがたしっ」
なにを独りで納得してんだか
「高嶺の花ってヤツか…」
そんなに深く知ろうとは思わなかった。何処で何をしているかさえ分からないような奴に遭うことなんて無ェと。そんな風にしか考えられなかった。お、そろそろ昼飯か
「デイダラ、カレーパン狩いに逝け。今すぐにだ」
「あ、オレもォ」
「自分で逝け!うん!」
一番人気。それはカレーパン
「じゃんけん大会じゃぁ!」
「お前だけでやってろ馬鹿」
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