5
(えへへ、にぃにとお風呂っ)
残り一枚しかなかったパンツを脱ぎ、浴室に入る。湯船にお湯を溜めながら自分も流していると、狛璃もようやく来たようだ。
「流しっこしようなー」
「するーっ。ふふ、あわあわ」
「ぅあっ、ハル魅力的!ハルには泡も似合うなぁ」
「もっ…恥ずかしいよ///」
ボディソープを泡立てて遊ぶ遙香に、狛璃でさえドキッとしてしまう。それをごまかすようにふざけあいながら、互いの背中を流して髪も洗った。
サラサラな髪も、陶器のようにきめ細かい肌も、産毛程度にしか生えてない体の毛も、どれも遙香を引き立てた。タオルで隠しているせいか余計女の子にしか見えない。
「ハルー、いくらゲームでも人前で裸になっちゃダメだぞ」
「んぅ?ぁ、せ、なか…?」
「いや、違うよ。…そうじゃなくて…だな、みんな男は狼なんだよ」
「……?」
「と、とにかく!ハルが安全でいられるためには脱がないこと!にぃにからのお願い」
狛璃たち以外で脱ぐことはないだろうが、やはり心配である。遙香は勢いに押されてコクコク頷き、狛璃はそれをみて満足そうに笑った。
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