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『んーっえい!』

──ポロッ


『出た。えと、これお願いします』

「はい、どうぞ」

『わっ…緊張するね。…えっと…わー中吉!』

「いいじゃないか、良かったな涼」

『うん!一兄ちゃんは?』

「俺は……ああ、吉だ。よくも悪くもないな」


そういっておみくじを財布にしまい、涼の分はお守りの中へとしまわせた。そして残る1人に2人が目を向け、どうだったのかと問う。


『……十夜?』

「大吉だ。恋愛……進展あり」

「っ…偽物なんじゃないのか、それ」

「んなわけねぇだろうが。なぁ涼?」

『うん?そーだね、十夜すごいっ』


おめでとう、と自分のことのように喜んでくれる涼にもう一度キスをし、十夜は満足げにおみくじをしまった。そして3人は再び手を繋ぎ、屋台を見て回る。

甘酒、なんてものも挑戦してみたし、涼の大好きな甘ーいお菓子も買った。



今年一年、どんな年になるかは自分たち次第。それでもどうやら、スタートダッシュはいいものをきれたようだ…。










「涼ちゃんあけましておめでとー!!」

『パパッ、おめでとーっ!』

「はぁ…今年もこれなのね…」



END!
今年もよろしくお願いします。

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あきゅろす。
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