[通常モード] [URL送信]

「……涼にとって今年はどんな一年だったんだ?」

『え?んーっとね……甘い一年だった!』

「「……は?」」

『うぅ、だってみんなお菓子くれて、それが今出てきたの』

「お前…あんまもらうなよ」

「食いしん坊だなぁ涼は」

『いいもんっ、いっぱい食べて一兄ちゃんよりも大きくなるんだから』


ググッと背伸びをして頑張る涼に、一は優しく頭を撫でてあげた。一にとって、この一年は涼一色だったようだ。そしてまた十夜もライバルにげんなりしつつ、何だかんだで涼を強く想った一年だったらしい。

そんな中じっと待っていると、どこからともなくカウントダウンが聞こえ、そこにいた人たちはみんなそれに合わせ始めた。


『わ、わ、なに…っ?』

「年越しまで…ってとこだろ」

「あと5秒…4、3、2、……1」

『っ、あけましておめでと、2人ともっ』


──チュッ、チュ


「……ああ、おめでとう」

「今年もよろしくな、涼」

『うん!……あっ、順番もきたみたいっ』




[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!