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『ぅ、わぁー…っ!うさぎさんっ!』

「体が弱かったから編み物とかよくやってたんだ。涼君、うさぎ好きだもんね」

『かわいーっ!わわ、手足が動くっ…』


大地らしいといえば大地らしいのだろうか、紙袋から出てきたのは30cmほどのウサギの編みぐるみだった。編み物が本当に得意でなければ出来ないであろうそれに、涼の感激は限界を超えた。


『100点ですっ!ありがとうございますーっ』

「わわ、りょ、涼君!?あの…こちらこそ」

「はぁ?何ソレありえないんだけど」

「でもえーちゃん、どっちにしろ最下位だぜ」

「まさか大地先輩にとられるとは…」


涼に抱きつかれている大地を羨ましそうにみる。負けてしまったものは仕方ない。次こそは自分が!と闘志を燃やすのであった。


『……あ、僕もあるの、隠し芸』

「マジ?見せて見せて」

『んとね、猫のマネ!』

「「!?」」

『みゃーお、ぐるる…んにゃ、にゃっ』


((か、かわっ…!!))


グーにした手で顔を洗ったり、鳴いて擦りよったり。声もそれなりに似ているが、何よりも可愛い。この物まねでみんながしばらく顔をあげれなかったのは言うまでもない。



END。

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あきゅろす。
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