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別室には座布団も用意されていて、そこに座った海は扇子を持ち、口を開いた…。
『ふふっ、あはは!か、くっ…あはははっ』
「………以上だ。さぁ戻ろうか」
『ぅ、んっ…ふふふっ、面白かったー』
「っ涼、何もされてねぇか!?」
『だ、じょぶ…へへ、凄かったんだよっ』
目に涙を溜めるほど笑い転げ、みんなのとこに戻った。一体何があったのか、なんでこんなに笑ってるのか。気になって仕方ない。
『あ、のねっ…海くん落語したの…っ』
「か、海が落語!?…想像できねー…」
『スッゴく上手だったのっ…ん、95点!』
「そうか、ありがとな」
ポンポンと涼の頭を撫で、満足そうにもとの場所に戻る。英士は悔しそうに、陸と京一は興味津々といった感じで海を見ていた。
さて、残りは大地だ。一体何を見せてくれるんだろうと涼の目は今まで以上に輝き、大地を見つめていた。その瞳に答えれるか不安な大地はそっと紙袋を涼に渡す。
『あの…?』
「今作ったわけじゃないんだけど…一応隠してたから」
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