4 「そんじゃーストップっていってな」 『うんっ……ス、ストップ!』 「うし、これみんなで覚えてくれ」 ハートの7。 それをまたカードの束の中に戻し、よく切って混ぜていく。そこで色々とやって涼の引き当てたものを当てるというのだ。 みんなが心の中で失敗を祈る中、陸は順調に進めていった。 「……で、これなはず。ハートの7!」 『っ…』 「あれ?違った!?」 『合ってる…すごーい!何で何でっ、陸ちんエスパー!?』 「おぉ良かったー。な、点数は?」 『えっと、んっと…』 悩んでしまう。京一も凄かったけど、やっぱり陸も凄い。スッゴく悩んだ結果93点になった。京一は少しだけ残念そうだ。 「……ムカつくな、次は俺だ」 「ちょっと待って、僕がいく」 「涼、よく見てろよ」 「「は?」」 『次は十夜?頑張ってねっ』 海と英士を押しのけ、十夜が涼の前に立つ。仕方なく十夜に譲ると、何の準備もせずただ腕まくりをした。 [*前へ][次へ#] [戻る] |