2 「お、ほら、点いたから。な、涼っ」 『いやっ、いやぁ…出して!こわ、ゃ…やぁぁっ!!』 「っ…大丈夫だから!!俺がいるだろ!?」 暴れる涼を強く抱きしめ、腕の中に閉じ込める。その温もりに涼が少しずつ落ち着いていった。 「大丈夫…俺はここにいるから。大丈夫…」 『……り、く…ちん?』 「ん?」 『ふぇっ…怖かった、よぉ…っ!!』 「うん、もう大丈夫。すぐに戻るからなー」 ポンポンと背中を撫でてやり、陸はひたすら大丈夫と声をかけた。徐々に寄りかかっている涼の体重が重くなっていき、寝てしまったことが分かる。 「まじで……大丈夫だかんな」 真っ赤な目にチュッとキスを落として、ようやく動き出したエレベーターで涼の部屋へと帰るのであった…。 B、end [*前へ] [戻る] |