2 そう、これが俺と京一との初めての出会いだったんだ。それから特に京一と話すことはなかった。あいつもただ1人で、それでも毎日きちんと来ていた。気に掛ける事もなく毎日が過ぎていった。そしてある日…、 「なぁ…」 京一が初めて良に話かけてきた。いや、良に限らず学園にきて初めてだろう。 「へ??あ…何??」 「ちょっと何ー!?まさかみぃの良を捕ろうなんて考えてるんじゃないよねぇ??!!」 話かけられて良がビックリしていると、膝の上に座っていた南が京一に喰ってかかった。その勢いに少し驚きながら京一は良に、 「俺さ、部活入ろうと思うんだけど入部届ってどこにあるの??」 と聞いた。 「へー何部??」 「入部届どこ??」 「あぁ悪いιえっと…職員室だよ」 「どうも」 京一はそれだけ言うとさっさと自分の席に戻ってしまった。良と南は顔を合わせて首を傾げた。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |