2 無理矢理フェラをさせる男たち。この先の事を考え、本気で怖くなった京一は口に入っているものを思いっ切り噛んだ。痛がって京一を突き放す。その少しの隙をみて京一は立ち上がり、走って逃げ出した。 「あっ、待てこら!!」 男たちが追いかけて来た。必死に逃げるも、体格の差ですぐに追い付かれてしまった。腕を捕まれ、振り向かされた瞬間、左頬に痛みが走った。京一はとっさにそこを押さえ、手を見てみると血が付いていた。男の手にはサバイバルナイフが光っている。 「あ…あ…」 左頬を押さえ、尻餅をつきながら必死に後ずさる。だがナイフを持った男の手が伸びてきて、首もとに突きつけられた。 「どういう意味か分かるよなぁ??」 これ以上バカな真似をしたら殺す。もう逃げられないと諦めたそのとき、 「キャアーッ!!誰か、警察ー!!」 たまたま通りかかった女性が中の様子に気づき大声を出した。 「チッ!おい、逃げるぞ!!」 その女性の声を聞いて、男たちは京一を投げ捨て逃げていった。それを確認した女性は京一の下へ駆け寄った。 「君、大丈夫!?…ああっ、血が出てるじゃない!」 「あ…あ…うわああぁぁあっ!!!」 緊張の糸が切れたのだろう、京一は女性にしがみつき大声で泣いた後気を失ってしまった。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |