雨(大地) 「今日は雨、か…」 嫌いではないけど、やっぱ晴れの方が好きだな僕は。暑すぎると倒れちゃうんだけどね。 『……あれ?大地先輩だけですか?』 「ああ、うん。みんなまだ来てないよ」 『そうですかぁー…先輩、明日の天気知ってますか?』 「え、あーっと…60%で雨だったかな」 生徒会室に入ってきた涼君は、それを聞いて凄く落ち込んじゃった。慌てて立ち上がってどうしたのか聞くと、明日は出かけるんだって。 『晴れないかなぁ…』 「うーん…じゃあ、照る照る坊主、作る?」 『えっ…あ、作ります!大地先輩頭いーっ』 「ぇ、そ、そうかな…」 笑顔になった涼君にそういってもらえると凄く照れる。顔が赤くなるのを抑えてティッシュでたくさん、照る照る坊主を作ってみた。 涼君の照る照る坊主、ニッコリしてて凄く可愛らしいんだ。 『晴れますよーにっ』 「きっと大丈夫だよ。涼君の思いが籠もってるから」 『なら大地先輩の分も入ってるからもっと大丈夫ですね!』 「っ…///」 あぁ神様、どうか明日はこの子のために晴れにして下さい。 じゃないと涼君の泣き顔みることになっちゃいそう…!! [*前へ][次へ#] [戻る] |