3 「涼ー、絶対に知らない人についてかないでねー?」 『?よく言われるけど僕大丈夫だよっ?』 「うーん…ま、なんかあったらすぐ呼んで?」 もちろん何かある前に俺が潰してきたけど。まだ幼い十夜と一緒に、いっぱい汚いことをしてきた。でもそれはー…涼のためなんだよ?俺の愛情。 ──今は他の人に役取られちゃってるけどね。 でも……、 『ねぇねぇ大和、今日が何の日か知ってる?』 「んー?何だっけ?」 『大和とね、親友になった日!』 「…………うん」 『あの日話しかけてくれて、ありがとうっ』 毎年こうやって電話で話たり祝ったり。卒業記念だとか初めてプレゼントをくれた日だとか、俺が覚えてないことまで涼は覚えてるんだ。 来年は何を祝ってくれるんだろう。 何を思い出さしてくれるんだろう。 何が涼の印象に残っているんだろう。 いつも涼のことだけを考えてるんだよー…? だから、他の人のものになんかなんないでね。 END [*前へ] [戻る] |