2 んで、ある日涼が他の子と一緒にいるのを発見したんだ。友達かと思ってみてたら涼が突然押し倒された。 「おいっ!お前ら涼に何やってんだよっ」 「気持ち悪いんだよ!バケモノーッ」 「違うだろっ、涼は涼だっ」 「うわーバケモノに感染してるー」 そういって奴らは去っていった。涼は尻餅をついたまま固まり、静かに泣いてたんだ…。 いつもあんな事をされてるのかと思うと悔しくて、力一杯涼を抱き締めた。 「俺は、涼の髪と目が好きだよ。だから泣かないで」 『うぇっ……ぼ、く…何もしてな、のにっ…』 「うん、涼は悪くないよー。お家帰ろ?」 服の袖で涙を拭いてやり、涼を家に送った。そのときに十夜とも初めて会ったし、涼を守ろうって決めた日になった。 そして…俺の髪が黒から金色になった。 親に話したら父さんは反対したけど、母さんは染めていいって言ってくれたんだ。友達のためなら小学生だろうと関係ないって。 次の日から学校で、俺も省かれるようになった。それでも涼がいるから構わなかった。涼が笑えば俺も幸せで、密かに喧嘩の練習もした。 でもー…中学に上がると涼を見る目が変わった。非難、嫌悪の目から好奇の目。涼は可愛くて、思春期の男にとって格好の的になっちゃった。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |