1
*50萬打お礼小説
遊様リクエスト
現在――紅葉、12歳
「うにゅうぅ…っ」
「頑張れ紅葉、あと1時間やっ」
「あぅ…こ、としは起きてる、んやもん…」
「アカン眠そうな紅葉もかわええわ…」
コタツに潜り、うつらうつらと目をシパシパさせる紅葉に、若葉は缶ビール片手にそう悶えるように呟いた。今日は一年最後の日。あと1時間後には新しい年がやってくるのを、紅葉は起きて迎えたいのだ。
いつもダメだった。だから今年は…!と思っていたのに、もう半分寝に入ってしまっている。
「……若ちゃ…なんか、お話ししよ…?」
「んーそうやなぁ…紅葉の小さいころの話でもしたろうか」
「ん、えー?ええお話し、あったん…?」
「おーあるで。ビデオや写真もあるんやけど、それはまた今度な」
「……うん…」
ちゃんと起きて聞いてるのか分からないような返事に、若葉は苦笑を漏らしながらも、目を細めて懐かしそうに話を始めた…。
[次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!