[携帯モード] [URL送信]

 コテンと首を傾げる紅葉に、つい本音が漏れてしまう。まだ親バカに近づいているのを認めたくない若葉は、録画しているにも関わらず、大声で手を振って否定した。

 その手に持っているものが紅葉は気になるのか、小さな手を必死に伸ばして触ろうとしてくる。それを見た若葉は、ハイハイも撮ろうと後ろへ少し下がった。


「ほーれほれ、ここまで来てみぃ」

「ふぇぇ…ぅー」

「ガキやなぁ」

「んぅ…っ、うー…!」

「お…?ぉ、お…っ!?」


 うるるん、と瞳を濡らしたと思ったら、紅葉は近くにあった机に手をかけた。今までにも何回かそういう場面があったが、どれもお尻がほんの少し浮くだけで失敗に終わっているのだ。

 だが今はどうだろうか。膝を曲げ、必死に立とうと体全体に力を入れている。


「いけっ、ケツ持ち上げるんやっ!」

「ゔー…っ」

「……っ、ウンコやないよなっ!?」

「ふ、ぅ……たぁ!」

「っ…しゃあああー!」

「ひぅっ!……ぅ、ふぇぇーっ」


──コロン

「……あ゙…」



[*前へ][次へ#]

2/3ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!