6 「……おっ、お帰り紅葉ーっ」 「あ、わかちゃ、うきーっ。えへへ」 「かわえーお猿さんはこの腕に掴まりぃ」 「んっ、こ?」 「よいしょーっと、高いやろー」 「わぁぁ…っ、わかちゃ、すごいのっ」 腕に紅葉をぶら下げて、車まであるく若葉に紅葉は目をキラキラさせた。今日はこのまま帰り、ビデオを見ながらちょっとしたお祝いだ。 「今日は可愛かったでー紅葉。さっすがワイの子やな」 「やなっ」 「頑張ったチューしたろか」 「ぅー…チューすぅーっ」 「えっ、ホンマ!?なんや…嬉しいわ、紅葉」 イヤーッ、なんていわれるかなーと思ったりしていたから、ちょっぴり感動。今度はしっかり抱き上げた紅葉のプニプニほっぺに、ぶちゅーとキスをしてあげた。 大きな瞳を細めて笑う紅葉は、女の子のようで、だがそれ以上に可愛らしい。 「ぼく、も、ちゅうっ」 ──チュッ 「っ…も、紅葉…!アカーンッ、誰にも渡したないっ」 「んぅ?」 「大好きやでー、ちゅーことや」 「んっ、ぼくも、すきぃ」 [*前へ][次へ#] [戻る] |