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 だだをゴネたせいでもう10時近く。限界にきていた紅葉は、すぐに寝息を漏らし始めた。若葉はクスリと笑い、部屋の片付けをしてあるものを枕元に並べてあげる。


「メリークリスマス、紅葉」

「んぅ…すぅ、すぅ…」


 ぬいぐるみと、ボールと小さなお人形さん。きっと、こんなにたくさん、どこから!?と驚くだろう。そうしたら若葉はこういってあげるのだ。


『紅葉がめっちゃエエ子やから、サンタさんもご褒美くれたんやね』……と。


 そのときの笑顔を思い浮かべ、若葉は自然と口元を緩ませ、自分も布団へ横になった。外は雪が降っていて、風邪を引かないように、寒くないようにと紅葉を抱き締める。

 きっと明日は少し積もってるだろうから、雪だるまでも一緒に作ろうかな。なんて楽しいことを考えながら若葉も眠りにつくのだ…。



(わぁああ…っ、わかちゃ、さーたさ、きた!)

(やったやん紅葉!良かったなー)

(ん、ええこなの、わかちゃのおかげ、だよっ?)

(も、紅葉…!)



END

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あきゅろす。
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