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 ぐわぁっ、と抱き上げ、軽く片してから寝室へ向かう。きゃっきゃハシャぐ紅葉と一緒にベッドに入り、ちゅ、とおでこにキスをして髪を撫でる。しだいに微睡み始めた紅葉を、若葉は見つめ続けた。


(…いつまで一緒に寝てくれるんやろうなぁ)


 新居は、それぞれの部屋があり今は2人、離れて寝ている。とはいえたまにこうして一緒に寝たがってくれる紅葉だが、いつしかそれもなくなり、桐の家に泊まるようにもなるかもしれない。

 ならばせめて、求めてくれる今だけは。



「ワイのもんや、紅葉…」

「ん…ぅ、わかた、す…きぃ」

「…はは、おおきになぁ」

「…き、ぃも…すき…」

「…、やっぱあのクソガキ、いっぺん殺しとこか…」



 もっと誠実な男だったらよかったのに。なんてブツブツ文句をいいつつ、若葉は紅葉を抱き寄せ、ゆっくりと眠りへついていくのであった…。



『家族優先出来ひんアホなガキには紅葉は渡せへんなぁ?まぁなんや、それでも今からいきたいゆうならムリヤリにでも迎えにきたらエエ。そんときはワイも全力でジブンのキンタマ割ったるで』

『あ゙?やれるもんならやってみ、』

『ワイを舐めんなや。ガキの粗チンダメにすることぐらい、目ぇ瞑ってても出来るんやで』

『…っ、脅しかよ、テメェ…』

『さぁな。好きにしたらエエよー』


(…んのクソ野郎…ぜってぇまだ裏と繋がってんだろ。何が堅気だクソッ!)




よい一年になりますように!
END!

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あきゅろす。
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