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 どうしよう…と悩んでいた紅葉は、あ、といい案が思い浮かんだのかパァッと笑みを浮かべた。



「3人でいかへんっ?」

「なっ!」
『ああ゙?!』

「ちょお紅葉、ケータイ貸してや。ちーと話しせんといけへんみたいやしなぁ」

「うー…勝手に切っちゃあかんよ?」



 今度は、ちゃんと断りを入れて電話を借りる。そしてなぜか部屋を出て行ってしまった若葉を不思議そうに見送り、戻ってくるのを1人寂しく待った。とはいえ、若葉もすぐに戻ってきたためそんな寂しい思いはせずに済んだのだが。



「紅葉、初詣はワイと2人でいこうな。こいつも納得してくれたみたいやし」

「ふぇ?そうなん?」

『…チッ、あの野郎…紅葉、俺様といかなかったこと、ぜってぇ後悔させてやる』

「んぅ…ほな、えっと…違う日に、いこ?僕、桐ともいきたいな」



 テレテレ、頬を赤らめてそういう紅葉を桐は残念ながら見ることは出来ない。そして唯一目撃した若葉も、桐に向けられたものかと思うと、やるせない気持ちになってしまう。桐は恋人。分かってはいるのだが、やはり悔しいし渡したくない。



『…じゃあ、2日は空けとけ。分かったな』

「うん!えへへ…あっ、桐、桐、今年もよろしゅ、よろしくねっ」


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あきゅろす。
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