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「席を置いとくだけの価値があると、そういいてぇのか」
「そー!いやー物わかりがよくて良かったー。これ以上は説明すんのも面倒だったんだよね」
クスクスと笑うソイツ。
グッと息を飲むカイ。
白虎さんとキンは何もいわないけれど、凄く警戒しているのが分かる。
カイは、どうするのだろうか…?
「確かに…情報は必要だ。だが、ここを中心にやってくれないと困る」
「だよね。他のチームのこと、詳しく知りたいはずだもんねぇ?…ま、あのcolorsに入れんなら、他はちょーっと抑えてやってもいいぜぇ?」
「……ここの情報は他に漏らすな。ここを中心にしろ。…仲間には手ぇ出すな」
「……ふん、ま、いっか。これからよろしくねぇ蝶々チャン」
「ひっ…!?」
「……それから、コイツに変なことはするなよ」
それが、コイツ…紫烏のメンバー入りの条件だった。
紫烏。
紫のカラス。
黒い烏よりも狡賢く卑劣な奴。
紫は、危険。
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