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少し距離の縮まったオレの頬に辰巳は手を添えて、凄く優しい目でそういってくれたんだ。

泣いちゃうよ、そんなことされたら…。


目からはボロボロと止まらなくて、オレは辰巳の手をギュッと握ったままひたすら名前を呼んだ。

好き、凄く好き。
今まで以上に大好き…っ。



「瑛太、いってくれただろ?この傷で俺が悩んでるとき…これはしたくてした。後悔はしてねぇって」


「うん…してないよ。オレの意思だもん…」


「オレもだ。お前のためにしたくてしたまでだ。それを汲み取って待っててくれた瑛太にも、すげぇ感謝してる」


「ほ、とはっ…逃げ出したかった!でも、でも辰巳が頑張ってるから…っ…ぅく、待つことしか、出来なくてぇ…っ」


「ああ、よく…頑張ったな」


「好き…っ…もう、離れること、ないよね…?」


「認めてもらえたしな。あとは瑛太が離れていく以外、考えらんねぇよ」


「…じゃ…ずっと、一緒だね…」



だって、オレから離れることなんてありえないから。
ふわりと笑ってオレから頬にキスをすると、辰巳も嬉しそうに笑ってくれた。

けれどまだ熱があるせいか、辰巳の動きは鈍くなり、お粥を少し食べたあとにまた寝ちゃったんだ。


大丈夫…だよね?







──ピピッ


「ど、…どう?」


「……38度。まだあるな…」


「そっか…ゆっくり休んでね。そだ、汗拭く?」



辰巳が熱を出して2日目。
少しは下がったけど、まだ高い熱に少しだけ泣きそうになった。


そんな気持ちを隠すように汗だくの辰巳に聞いてみると、着替えたいという言葉が帰ってくる。

まぁ、だからお湯とタオルをとりにいって、戻ってきたんだけど…。


……オレが、拭くの…?



「瑛太…?」


「っ…あ、あ、えっと…!う、上の服脱がすねっ」


「クッ…んだ、変なこと考えてんのか?」


「ち、ちがっ…/// …だって、ずっと会えなかったじゃんか。アンタは…その、ドキドキしないわけ…?」


「するぜ、今も、抑えるのに必死だっつーの」


「っ…バカ」



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あきゅろす。
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