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創立祭の1・2日目のテーマは『山之内』。考えた末に、山之内学園全体を撮りたいなと思った。そのためには全体が入るだけの距離が必要。…ってことはだ、本土にいかなきゃ撮れない。ってことはてことは、許可をとらなきゃダメ!
うん、こういうとき先生に書類出して、先生が生徒会とかまー色々と許可とってくれるんだけどさ。僕も担任の先生にお願いして、やっとおりた許可証を手に橋の出入り口までやってきた。
「すいませーん、本土いきたいんで、確認お願いしまーす」
『はい、少々お待ち下さい』
「…あー車も申請すればよかったな…」
本土まで距離あんのにさ。ま、今日1日時間あるしいい運動になると思えば…!そ、それよりも今の守衛の人、メチャクチャかっこよかったんですけどハァハァ理央も連れてくればよかった!仲良くお茶したりして最終的にアーッてなってさ、いやでも…あっちにも守衛いるんだよね。
…はっ、もしかして本土側守衛×学園側守衛とか!?それぞれの仕事があるからなかなか会えないけど、たまに橋の真ん中あたりまできて越えられない壁にヤキモキしつつアンアンしちゃうんだ!そんで会えないときはテレフォン!やべ、電話Hとかオイシすぎ…っ!
ちなみに、受けが学園側なのにも意味があって、ほら、学園側ってことは他に逃げら、
「…り、ぃ…伊織!」
「っ!いやいやあの軽く軟禁プレイだよねとかそんなこと思ってませんから!」
「なんき…?されたいんですか?」
「いや僕は見てるだけで十分です!…って副会長ぉおお!?」
「…ふふ、おはようございます」
うわぁあなんで副…あ、宇佐見先輩が!?…はっ、理央とデート!?デートなのかっ、と思ってあたり見回してみたけど、宇佐見先輩しかいない。出かける予定なのか後ろに黒塗りの車が待機してますが。
…あっちまで乗せてってくんないかな。
「あ、守衛さん待ちですか!?すいませーん!僕のは後でいいんで先に宇佐見先輩のお願いしますっ」
「いえいいんですよ。生徒会は顔パスですしね」
「顔パス!?うわー羨ましい…。ん?じゃ、なんでいかないんですか?」
「今日、本土へいって写真を撮るのでしょう?ふふ、ぜひそれについていきたいと思ってね」
「へー…え?」
ちょっと待ってなんか色々と引っかかった!なんで僕が写真撮ること知ってんの何ついていきたいってっていうか最後敬語じゃないんですけど!?僕のお耳がおかしくなっちゃったかなははは困ったお耳だ。
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