1 「ね、ねぇねぇっ!みんなの誕生日っていつ!?」 「どぉしたのぉいきなりぃ」 「べべべ、別に!」 ただ聞いてみただけだしっ! 深い意味はないもんねー! 「私は10月ですよ」 「……3」 「俺はぁ、1月だよぉ」 「…7月だ」 へーみんなバラバラだねっ。 うんうん、東はたしかに3月って感じ! ……ん? なんで3月だと東なんだ? ……まぁいっか。桜の季節…よりちょっと早いけどピンクだし! そ、それよりもそれよりもっ。 「っ……」 「…な、なんだよ見てくんなっ!/// か、可愛いとか思ってねぇしっ!」 「違うもん!そ、そうじゃなくてね、あの、ほらっ!」 「……?」 「…あぁー…ミャアの誕生日はぁ?」 それだぁあ! 待ってましたその質問! なんでかって? や、べ、別に期待してるわけじゃないんだけどさっ、…じ・つ・は! 「そ、そーいえばオレ、今日誕生日だったー」 「そうでしたか、おめでとうございます」 「…おめでと」 「ありがとっ!……」 「「……」」 「…そ、それだけ…?」 え、あれ、もっとワーッとさ! なんでみんなキョトンとしてるんだよぅ! こんな、こんなの…っ、…えーっとなんていうんだろ? 寂しい?恥ずかしい? とにかくそうなんだ! 自分から言い出したオレがバカみたいじゃんかー! 「ゔ、うぅ゙ぅ…も、いい゙っ。知らないっ」 「は?おい美麻!?」 「ばがぁあ゙あーっ!!」 これは涙なんかじゃないもん、目から鼻水が出てるだけだぁぁっ! もーいいっ、今日はオレ1人で抹茶ケーキ買って食べるんだもんねっ。 だ、誰にもあげない゙も゙んーっ!! 「…まさか自分から言い出すとは思いませんでしたよ」 「ってゆうかぁ、ミャア分かりやすすぎぃ」 「泣いてた」 「夜まで我慢してもらうしかねぇだろ」 「「……はぁ」」 「ひっく、ゔう、バーカバーカ!」 『な、なんだあいつ…』 『自販機に八つ当たりか…?』 抹茶ケーキが売ってないなんて役立たずめ!オレ、オレ、毎年抹茶ケーキで誕生日迎えてたのに…ぃ。 ちょっと薄い緑で、口に入れると甘くてぇ…むふふふ、おっと涎が。 [*前へ][次へ#] [戻る] |