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あれから律先輩とは、その、色々アハンウフンなことをしてきた。そりゃもう二次元だけのもんかと思ってたこととかね!…でも、実はまだ最後まではイってない。僕がやるとなると怯えちゃうのもあるし、律先輩があんな目ぇしてるくせにムリヤリしてこないから。
ハァハァその点理央は先に進んでるんだよマジ萌える!腰痛いっつってさすってた日にはそりゃもう発狂したけどね!!
「うぁぁ゙ー僕に喘げってか。そりゃ平凡受けもオイシイけどさ、みんなどこか可愛かったりするわけで僕とは違うんだよ。でもでもでも…」
姉ちゃんから送られてくる18禁のBL漫画や小説の中の、ハジメテのを読んで勉強中。あああもうあんあんいっちゃって可愛いぜ萌えるぜハァッハァッ。でも僕に置き換えると…おぇ。いやでもいつまでもこのままってわけにも…うん、よし。ち、知識だけは豊富にあるんだから僕から誘って今日こそ…!
腐男子舐めんなよ!!
◆
「…伊織?どうしたんですか?さっきから黙ってるけど…またBLのことでも考えてるの?」
「っ、へ、いや、その…!」
「あんまりそういうことばっか考えてると、俺も妬いちゃうよ?」
クス、と。うわぁあその笑顔腹黒っぽくてヤバす!萌えええ!!…ってちがぁぁう!今…僕、"見つめてた" んだけど。じぃぃっと律先輩を見つめて誘ったつもりだったんだけど…くぅぅ、僕じゃ魅力的になるどころか妄想中に見えるわけですね分かりましたもうしません!
「…何か悩みがあるならいって下さい。伊織の力になりたいです」
「っ…じゃあ、1ついわせて下さい!」
「どうぞ」
「ぼ…僕とえ、エッチして下さい!」
「……え?」
うはぁあキョトンと見てくる律先輩萌えええ!こういうときってなんか可愛く見えるんだよハァハァ。つ、つい京極先輩とか渡辺先輩とのCPを考えてしまう…ほんとすいません先輩、テラウマス。って、先輩が固まったまま動かない。くっ、今こそ腐男子としての知識の豊富さを見せつけるときだ!
ま、まずは誘い受け的なことをしてみようじゃないか。
「せ、先輩、聞いてますか…?」
「あ、え、い、伊織?それはその…」
「…今日こそ、最後までエッチ、して下さい…」
――ちゅっ
「っ!…伊織、こういうこと、分かってやってんの?」
軽くキスをしてみたら、声低くして先輩が僕の腕を力強く掴んできた。
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