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そうとなればまずは保に自分を理解してもらわないとっ。お茶をいれて戻ってきた保の横へ座って、デジカメを操作して撮った写真を見せることにした。
(ち、近い…っ)
「…あ、ほら、この保なんかほんと最高。ちょっと伏せ気味で真剣な顔つきしてるとかかっこよすぎでしょ滅べイケメン」
「は?」
「あ、いやいや保は滅びないでほしいな。じゃー保以外滅びろ!なんちって。はは、そーなったらかっこいい人保しかいなくなるな」
「か、こいいって…」
「うん?保は僕の友人の中でナンバーワンだよ!」
親友の僕がいうんだからもっと自信持ってほしいよね!ニコーッと笑って保を見上げつついったら、保がちょっと照れた。すかさず手に持っていたカメラで激写!ああなにこの保照れてるとか可愛いんですけどマジ萌えるもえたぎる襲われちゃうよこんな保!
「ハァハァこれはテツさんオンリーに見せたい…っ」
「や、めてくれ。恥ずかしいだろ」
「へ…うわーうわーなにそれ萌える!保が照れてるのなんかいいっ。ししし、照れ屋さーん」
――ツンツン
「っ…バカ、伊織だから、だよ…」
「へ?何かいった?」
よく聞こえなかった。でも保はなんでもないといって、お茶を飲んで話を濁した。…ま、いっか、次つぎ。次はねーこれだ。爽やか全開な保。僕としては、保は爽やかに笑ってこそ保だと思うんだよね。
「よっ、笑顔大臣!」
「それは誉めてるのか…?」
「うん、チョー誉めてる。爽やかすぎて時々僕もクラッとくるし」
「……え、」
「なんて僕がしたところで何もオイシくないんだけどね!あははっ」
(ああ、もう、無自覚が…っ)
ワンコとかテツさんに向けて笑って下さいそれか王道!早くこないかな王道!僕はいつでも大歓迎です迎え入れる準備は万全ですドンとこーい!ハァハァ、でも実際にきたら萌えすぎて倒れるかも…っ。
「んーしかし、何度見ても生で見ても保ってイケメンだよねー」
「…ありがと、な」
「へへ、僕の自慢だよ、保は。優しくてかっこよくて爽やかで、保以上の人はなかなかいないと思う、うん」
「っ…」
「会長とかも顔はかっこいいけどしょせん性格に難ありだし、やっぱ保が一番!いやーそんな人と親友だなんて僕幸せ者じゃんね?」
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