[携帯モード] [URL送信]

蝶はチューリップとキスをして
蜂はヒマワリとキスをする。

水を浴びて日を浴びましょう。
ラララ 綺麗に育つ私たち。



『すごーいっ。みんなうまいねっ』

「で、あんたは何の花?」

『僕は花じゃないよ?』

「ああ、雑草」
「うっわ、やだやだ」

『あ、あの…久先輩見ませんでしたか?』


その言葉を聞いて花たちは一斉に怒りだしました。
その花たちにアリスは追いやられ、どんどん知らない所へ入っていってしまいます。


「あれは敵!」
「追い出してしまえ!」

『な、なんでぇ…も、訳分かんない。あぅ…久先輩に会いたいよー…』


トコトコと歩いていきます。
そうするとどこからか声が聞こえてきました。
よく見ると煙も見えます。


『ん……あ、海くん!』

「アリスか。やっときたな」

『わー会いたかったー!』

「可愛いな、ほんと。ほら、こっち来い」


イモムシはたくさんある手を使ってアリスを抱き込みました。
とても落ち着きます。


『海くんはここで何してるの?』

「アリスを待ってた。さぁ、これからはずっと一緒だな」

『え、えっ…でもね、久先輩を探しててっ』

「……アリスは俺が嫌なのか?」

『ち、違うよっ!でもね…』

「………ならいい」


すぐに自分を求めてくれないアリスに、イモムシは怒ってしまいました。
ブハァッと煙を吐き出し、いなくなってしまいました。


『っふぇ…海くん置いてかないでっ…』

「あー…いや、アリスが悪いわけじゃない。そのキノコ、食ってみな」

『?』


「片方は大きく、もう片方は小さくなる」

『えっと…助けて、くれるの?』

「もちろんだ。事が片づいたら戻って来いよな」

『うん…!』


そしてアリスはキノコを食べました。
もと通りの大きさに戻り、アリスは喜びました。

またウサギを探しに出ます。


『せーんーぱーいっ』

「…………探し物か?」

『せーん……十夜!』

「どうしたんだ」


分かれ道の木の上にチェシャ猫がヤンキー座りをしていました。
アリスを見つけると飛び降りてきて、髪についた葉っぱをとってくれます。

[*前へ][次へ#]

24/62ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!