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「やーでも意外やったなー」

「何がだ?」

「ん?ああ、お酒。彼方先輩は絶対認めんと思っとった」

「別に見つからなければいいですよ。見つかって僕に迷惑さえかからなければ」

「はっ、歩はまだ彼方のこと理解しきれてねぇようだな。一々注意すんのも面倒だ、って思ってるぜ、今も」



ちょおバカにする感じにゆうた会長に、彼方先輩は笑顔を向けた。
うん、怖いで!真っ黒や。

いやーでもウチ、お酒はなぁ…1口2口親にもらって飲んだことあるくらいやから、ちと不安や。


…と、そんなことしとるうちに榎本と幹也もきて、さらに酒プラスされてえんか…歓迎会スタートや。



「テメェらグラス持ったか」

「うーす」
「はいよー」

「…んじゃ、そうだな…歩と出会えたことに、乾杯」

「「乾杯!」」



キン、とグラスがぶつかり合う。飲みもんはビールやらチューハイやらでバラバラやけど、みんな酒や。

ウチは、ピーチのカクテル。
んーちと苦いただのジュースやな、飲みやすいわ。



「先輩、先輩。これ俺が持ってきたお菓子なんスけど、知ってます?」

「どれや?…いや知らんなぁ、初めて見たわ」

「これすげー美味いんスよ!お取り寄せなんで、ここらには売ってなくて」



そうゆうて、豆みたいなんを開けてウチに差し出してくれたんや。
これがまた美味いし酒に合うこと。みんなして手ぇ出して、余計酒が進んでしもて。

お酌してされてを何回も繰り返したんや。ここでのこと色々と教えてもらいながら…。







「…ひっく、…うー」

「おいおい、もう酔ったのか服部」

「酔ってへんしー」

「それくらいにしたらどうですか?明日吐かれても嫌ですし…」

「めんどーやから、やろ?うははっ、だーいじょーぶやーって!」



あーもーホンマおかしいな!
めんどくさがりやろぉ。

しかし暑いわ…ウチ1枚しか着てへんのやけど、なんでやろうなぁ…。



「っ…先輩何してんスか!ギャーエロいッスー!」

「うっせぇ…でも、ほんとエロいな…おいこっちこい」

「エロくないわアホー!うひひ、ウチ見て何を想像したんやぁ?みぃーんな変態やーん」


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