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「やーでも意外やったなー」
「何がだ?」
「ん?ああ、お酒。彼方先輩は絶対認めんと思っとった」
「別に見つからなければいいですよ。見つかって僕に迷惑さえかからなければ」
「はっ、歩はまだ彼方のこと理解しきれてねぇようだな。一々注意すんのも面倒だ、って思ってるぜ、今も」
ちょおバカにする感じにゆうた会長に、彼方先輩は笑顔を向けた。
うん、怖いで!真っ黒や。
いやーでもウチ、お酒はなぁ…1口2口親にもらって飲んだことあるくらいやから、ちと不安や。
…と、そんなことしとるうちに榎本と幹也もきて、さらに酒プラスされてえんか…歓迎会スタートや。
「テメェらグラス持ったか」
「うーす」
「はいよー」
「…んじゃ、そうだな…歩と出会えたことに、乾杯」
「「乾杯!」」
キン、とグラスがぶつかり合う。飲みもんはビールやらチューハイやらでバラバラやけど、みんな酒や。
ウチは、ピーチのカクテル。
んーちと苦いただのジュースやな、飲みやすいわ。
「先輩、先輩。これ俺が持ってきたお菓子なんスけど、知ってます?」
「どれや?…いや知らんなぁ、初めて見たわ」
「これすげー美味いんスよ!お取り寄せなんで、ここらには売ってなくて」
そうゆうて、豆みたいなんを開けてウチに差し出してくれたんや。
これがまた美味いし酒に合うこと。みんなして手ぇ出して、余計酒が進んでしもて。
お酌してされてを何回も繰り返したんや。ここでのこと色々と教えてもらいながら…。
◆
「…ひっく、…うー」
「おいおい、もう酔ったのか服部」
「酔ってへんしー」
「それくらいにしたらどうですか?明日吐かれても嫌ですし…」
「めんどーやから、やろ?うははっ、だーいじょーぶやーって!」
あーもーホンマおかしいな!
めんどくさがりやろぉ。
しかし暑いわ…ウチ1枚しか着てへんのやけど、なんでやろうなぁ…。
「っ…先輩何してんスか!ギャーエロいッスー!」
「うっせぇ…でも、ほんとエロいな…おいこっちこい」
「エロくないわアホー!うひひ、ウチ見て何を想像したんやぁ?みぃーんな変態やーん」
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