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 そこはすっかり胸への愛撫だけでトロトロになっており、ちょっと擦るだけで紅葉の体はピクッと跳ね、甘ったるい声がひっきりなしに漏れる。桐の下腹部にも、ジワジワ熱が溜まっていくらしく、息が乱れてきた。


「はっ、いつ見てもちっせぇな」

「き、りのが大きいんやも、あぁッ!やぁ、いや、やぁ…んっ」

「クク、そりゃ最高の誉め言葉だな。…で、紅葉はどうしたいんだ?」

「っ、ふぁ、…ぁ、も…出した、い…っ!」

「1人でかよ。じゃー1人でヌけ」


 そういって、桐はパッと手を離してしまう。散々煽った挙げ句のそれに、紅葉はいつも涙を流した。いつもそう。紅葉に求めてもらいたくて桐はイジワルをしてくるため、紅葉は困ったように眉を寄せて桐を見つめるのだ。

 最後までヤらせてくれないんだから、これくらい。桐はそう思っているのだろう。


「…き、りは…僕のこと、嫌い、なん…?」

「…は?んだよいきなり」

「だって、イジワルいつもする…ふぇ、ヤっていってもやめてくれへ、んし…してほし、とき…してくれへんもん」

「はぁ…嫌いなわけねぇだろ。…好きだから、イジワルすんだよ。おら、いえよ、俺のこと好きならな」

「ふぁ…桐ぃ…」


 濡れた目尻にキスを落とすと、紅葉はプルプルと震えて嬉しそうな声を出した。いつもは分かっているのに、こういうときになるとすぐ忘れてしまう桐の性格。俺様なんやから、と紅葉は心の中で文句を垂れ、けれど熱の渦巻くソコを解放してほしくて、口を開いた。

 桐に仕込まれた、けれど本心でもあるお願いの言葉。


「出した、い。桐と一緒に出したいよぉ…あれ、して?」

「…アレ?」

「うぅ…おちんちん、一緒にグチュグチュって、やってぇな…ぼ、僕のこと好きやったら、…して…?」

「っ…テメェ、いっちょまえに煽ってんな、クソッ」


(ムリヤリにでも突っ込んじまいたくなるだろうがっ)


 それだけは、避けたいのに。紅葉のことが大好きだから、紅葉の準備が出来るまでは最後までしないと決めているのに。毎回紅葉のせいでその理性も危うくなってきている。



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