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『ええーっ!?わ、わ、また大きく…っ』

「あ゙!?てめ、壊してんじゃねぇよ!」

『ふぇ、抜けないー!』


アリスは今、手と足だけが家から出ている状態です。
ウサギはひどく困ったようにアリスの大きな足を蹴りました。


「あれ?久さんですかー?何してんの」

「これ、邪魔だから出せ」

「えー怪物!?」

『この声…大和!?ね、出してっ…動けないのーっ』

「そうですねー……あ、陸!」

「えー?…ちょ、んな馴れ馴れしく呼ぶな!」


ドードが通りかかり、そこにトカゲのビルも通りかかりました。
ウサギは時間がないとイライラしています。


「陸さー、そのハシゴ使えるでしょ?」

「…んだよ」

「これー引っ張り出して?」

「え゙ー」

『陸ちん出してぇ…っ』

「え、アリスなのか!?うわ、早くいえよなっ」


アリスが相手だと話は別のようです。
立てかけたハシゴを登り、煙突に潜り込みました。

そのとき、ボフッと煤が部屋に充満してしまいました!


「助けに来たぜアリスー」

『ふぇ……くしゅん!』

「は?ちょっ…うわー!?」

「あー飛んでったー」


鼻にムズムズきたアリスはくしゃみを一つしました。
大きな体からでるソレはとても大きく、ビルは煙突から吹き飛んでいきました。


「俺これだけー!?」

「んーじゃあ家燃やしちゃおっかー」

「あ゙ぁ!?」


ドードは燃やせるものを家にかき集めました。
アリスは困り果て、何か食べれば縮むと考えました。

そして、庭に生えていた人参をパクリと食べました。


(シュルルル…)


今度は小さくなってしまいました!
ウサギも時間がないといって去っていってしまいます。


『うわ、先輩待ってー!も…いつまで追いかけるの…っ』


アリスは走ります。
大きな葉っぱをくぐり、不思議な蝶を見つけます。


「変な花ー」

『っわ!?え…花…が喋った!』

「花くらい喋るし」
「歌も歌えるしね」

『へぇ…僕聞いてみたい!』


歌が大好きな花たちは歌う気満々です。
アリスは近くの葉っぱに座り、みんなを眺めました。

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