[携帯モード] [URL送信]

「もっ…もみ、じぃいいい!!大切な500円使うてワイにプレゼント?自分のは買わへんかったんか、そないしてまでワイに…っ!!」

「にゃーっ、くるし、よぅ」

「開けてエエか?いや、そん前にこれで一枚写真撮らな…っ」


 破こうとしていた手を止め、紅葉に持たせて記念に一枚。それから乱暴にならないよう包みを開け、中に入っていた…パンツを目の前で広げた。

 可愛らしい、猫の足跡のトランクスだ。


「……」

「ほんま、はね、おようふくにしたかったん…」

「服?」

「やけど、500円や、たりへんのっ」

「そか…や、嬉しいで紅葉!ワイのためにお小遣い使うて買ってくれるやなんて…!」

「えへへーびっくり?若ちゃん、びっくり?」


 嬉しそうに聞いてくる紅葉に笑顔で頷けば、紅葉はさらに嬉しそうに若葉に抱きついた。初めてのお小遣いで買ったのは、若葉への日頃の感謝を込めたプレゼント。

 そのパンツはその日の夜にはすでに若葉の肌に身につけられ、お気に入りの下着となるのだ。


 そしてやはりというべきか、お礼と称して紅葉に物を買い与え、500円をまた渡すことになるのだが。


(くぅ、さっすがワイの紅葉、ナイスセンスや…!)



END!
リクエストありがとうございました。

[*前へ][次へ#]

14/34ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!