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「もっ…もみ、じぃいいい!!大切な500円使うてワイにプレゼント?自分のは買わへんかったんか、そないしてまでワイに…っ!!」
「にゃーっ、くるし、よぅ」
「開けてエエか?いや、そん前にこれで一枚写真撮らな…っ」
破こうとしていた手を止め、紅葉に持たせて記念に一枚。それから乱暴にならないよう包みを開け、中に入っていた…パンツを目の前で広げた。
可愛らしい、猫の足跡のトランクスだ。
「……」
「ほんま、はね、おようふくにしたかったん…」
「服?」
「やけど、500円や、たりへんのっ」
「そか…や、嬉しいで紅葉!ワイのためにお小遣い使うて買ってくれるやなんて…!」
「えへへーびっくり?若ちゃん、びっくり?」
嬉しそうに聞いてくる紅葉に笑顔で頷けば、紅葉はさらに嬉しそうに若葉に抱きついた。初めてのお小遣いで買ったのは、若葉への日頃の感謝を込めたプレゼント。
そのパンツはその日の夜にはすでに若葉の肌に身につけられ、お気に入りの下着となるのだ。
そしてやはりというべきか、お礼と称して紅葉に物を買い与え、500円をまた渡すことになるのだが。
(くぅ、さっすがワイの紅葉、ナイスセンスや…!)
END!
リクエストありがとうございました。
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