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『ふぁ、え!?』


なんと!アリスの背が縮んでしまいました。
この大きさなら扉をくぐれそうです。


「あ、ごめんねアリス…鍵かかってるの忘れてた。あそこにあるんだけど…」

『ぇ…あ、どうしよう。届かないよぉ』

「ごめんね。でもこれ食べるともとに戻るよ」

『クッキー…ですか?わーい、いただきますっ』


(パク。ぐぐぐ…!)


クッキーを食べたアリスは今度はとても大きくなりました。
それは部屋に収まるのがやっとなほどで、苦しくなったアリスは泣いてしまいます。


『ふぇぇ、助けてぇ…大地せんぱっ…苦しいよ』

「な、泣かないでアリス。どうしようっ……あ、これもう一回飲んでっ」

『ひっく…飲んだら治りますか…?』

「う、うん…多分。ね、お願いアリス」


番人はアリスが泣くのをとても嫌がりました。
綺麗な笑顔が大好きだし、大きなアリスの涙は部屋を海のようにしてしまったのです。

アリスは浮いていたビンをとり、飲み干しました。


(シュルルル…)


『っ…う、わぁ!』

「それじゃあ、いってらっしゃいアリス」

『え…あ、久先輩のとこですか?行ってきます!』


小さくなった体はビンの中にすっぽりと入ってしまいました。
番人が開けてくれたドアに向かって流れていきます。

アリスはその番人に手を振り、ウサギを探しに出ました。


『久先輩どこでーすかー?……これ、どうやって出よう…』


チャプチャプと波に揺れています。
だけど一際大きな波がきて、アリスは海の中へ落ちてしまいました。


『んぷっ…く、るし……誰かっ』

「……だーいじょうぶー?」

『っえ…あ、大和!』

「アリスかっわいー。ね、俺らと踊らね?」

『えっ?わー楽しそう!』


アリスを助けてくれたのはドード。
その周りでは魚や貝が楽しそうに回っています。

アリスも笑顔でその輪に加わりました。


回れ (回れ)
ドンドン回れ。

一緒に踊れば楽しさ100倍!


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あきゅろす。
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