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「ったく…んでこんなことしなきゃいけねぇんだ」

『え……あれ?久先輩っ!』

「時間もねぇし…ざけんなよ」

『あ、待って下さい……ってあれ?僕、あれれ?』


金色の髪は長く伸び、水色のワンピースを着ている。
先ほどの久もうさ耳をつけていたし、なんだか頭はフワフワした感じ。


さぁ、アリスの夢物語を一緒に楽しもうじゃないか。




─ウサギを追って─




ある所にとても可愛らしいアリスがいました。
猫のダイナと一緒に遊んでいると、目の前を白ウサギが通り過ぎました。


『わ、久先輩、待って下さい!あのっ…急いでどこ行くんですか…っ?』

「あ゙?知るか、ついてくんな」

『ま、てっ……ふぇ、早いよぉ』


アリスはウサギの姿を見失わないよう必死に追いかけます。
木の下に入っていったウサギ、アリスも一緒に入っていったのですが…、


(ズルッ)

『ひぁ!?ゃ…やぁあああ!!』


真っ暗で見えなかった先は穴でした。
ドンドン、ドンドン下に落ちていきます。


『死ぬっ…僕死んじゃうよぉ…っ!』


ですが落ちるスピードは急にゆっくりになりました。
ふわりふわりと下に落ちていきます。

そしてよく見ると、そこはお部屋でした。
アリスは下に落ちていきながら楽しそうに、色んなものを見ていきます。


『わ、へへ……おぉ…あ、ついた』


トン、と足が下につきました。
アリスはキョロキョロしながら先へ進みます。


「あ゙ーんだこの時計」

『あ、久先輩見つけました!待って下さーいっ』

「チッ、後で殺してやる」

『せん、ぱっ…そんな急いでっ…どこ、行くんですかぁ』


アリスがいくら走ってもウサギには追いつきません。
扉をたくさんくぐり、やっと最後の扉の前にやってきました。

アリスは開けようと手を伸ばしました。


「あ、待ってアリス。その扉、アリスには小さすぎるよ」

『えっ…あ、大地先輩!何してるんですかっ?』

「扉の番人…ってとこかな?ほら、あそこにビンがあるでしょ?」

『あ…』


扉の番人は机の上を指差しました。
アリスはそれをとり、なんの疑いもせずにゴク、ゴクッと飲みました。


(シュルルル…)

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あきゅろす。
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