2 頭にキスをされて首筋にもされる。涼は身をよじるが十夜に止める気はないらしく、それは抵抗するだけ大胆になっていく。 『ふぁ…っ、耳だめぇ…アニメ、見るの…』 「だから見てろって。俺はこうして涼を感じてるから…」 『感じ…?十夜はこうすると、嬉しいの?』 「ああ、涼に触れるだけで、な」 『ん…僕も。十夜に抱っこしてもらうの、好き…』 「っ…涼!」 その言葉がスイッチを入れたかのように、十夜のキスは激しくなった。耳を舐め甘噛みし、額から瞼、鼻、頬。余すとこなくキスをしていく。涼もアニメそっちのけで十夜の首に手を回し、それを受けていた。 「…アニメはいいのかよ…」 『んっ、いいの…ぁ、ほんとはねっ…十夜と一緒にいたくて、…そのっ…ひぁ!』 「いたくて、誘ったのか?」 『そうだよ…?DVDって長いから、それだけ一緒にいれる…でしょ…っ?』 「んなことしなくても一緒にいてやるよ」 『…うん…!ぁ…ね、ね…っ…十夜ぁ』 「あ?」 『くち…は…?』 凄く甘い声を出したと思ったらこれだ。頬を赤く染めて上目遣いに見てくる涼に心臓が高鳴り、貪るようにキスをした。その甘さと熱を確かめるように、何度も何度も。 『ハァ…ッ、ん…眠い…』 「寝ろ。…起きるまでいてやる」 『うん…一緒、寝んねしゅる…の…』 「っ…あ、あぁ」 呂律の回ってない涼に今度は十夜が赤くなる。涼を抱き上げてふとんに潜り、腕枕をして一緒に眠る。 十夜の服を掴んだままスヤスヤ眠る涼に、涼を抱き枕のようにして寝る十夜。2人の笑顔は幸せそうで、もしかしたら同じ夢を見てるのかもしれない。 『んぅ…と……やぁ…』 「…………好き…だ……」 END リクエスト本当にありがとうございました。 [*前へ][次へ#] [戻る] |