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はいっ!
オレの今日の持ち物を確認してみましょー。
学校のカバン、
筆記用具、
サイフ、
ケータイ、
さっきもらったカードキー、
そして今着てる制服でっす!
「なんで寮生活なのにこれしかないんだよぉお!!」
「………知るかよ…」
「とゆーことで鳳珠っ!パジャマになるようなの貸して?」
「おまっ、くくく首傾げてんじゃねーよっ」
「うぅ…貸して下さいー」
今度はちゃんと頭下げてみた。
あれだよね、頼み方が気に入らなかったんだよね?
でもなんの返事もないから、頭をちょーっとだけ上げて鳳珠を見てみた。
──チラッ…チラリ
「っ──!///」
「………鳳珠?」
「べ、べべ別に上目遣いが可愛いとか思ってねぇよバカ!」
「なっ…!バカはバカでも抹茶バカだもんっ」
そこんとこヨロシクッ!
「っ…あーもー分かったから、待ってろ」
「え、オレも行くよ!わーい鳳珠の部屋ーっ」
「は?ちょ…っ」
「何してんの鳳珠、置いてくよっ!」
「俺の部屋だろうがっ」
「レッツラゴーッ」
ちゃんとカギも持って鳳珠の部屋に移動。鳳珠は3階で、部屋の造りは同じだった。
ちぇ、つまんないの。
「……何を求めてんだよ、部屋に…」
「え?んーっと……バ、バ、バー…」
「………」
「ババ?バージョン……あっ、バリエーションだ!」
「あるかんなもんっ」
いたっ!
うー叩かれたーっ。
パシンって音がするんだよ?!
ペン、じゃないんだよ?!
人の頭叩くなんてヒドくないっ!?
そこだけヘコんだらどーすんのっ!
「でもオレは優しいからね、服を貸してくれたら許してあげる」
「はぁ?」
「んー…一番ちっちゃいの、貸して?」
「おぉお前が俺の服を…っ!?」
「うん、制服じゃダメだし…他にないし…頼れるの鳳珠しかいないんだよーぅ」
「っ…し、仕方ねぇな。制服がシワになったらもったいねぇから貸してやるっ!」
うわーい鳳珠いい人だっ!
オレの制服のことを考えてくれるなんて…っ…やっぱ人は見た目じゃないね。
ハートだよハートッv
「お、おらよっ」
「わ、ありがとー。うわー…鳳珠の大きい…」
「ぶっ!?お、大きいとかふざけたこといっ、いってんじゃねぇよ…!!」
「え……でもほら、下まで隠れるかも」
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