2
『てめぇゴラ春ぅうう!!』
『ざけんな桜ぁ!』
「ヒギャーッ!なな、なんで目の前で喧嘩始まんのー!?」
寮についてさ、今日は静かだなーなんて思ってたのに!
オレたちの目の前で男2人が胸ぐら掴んで睨み合ってるし。
なんか人集まってきたしぃい!
「ふふ、ここは危ないですから早く上へ」
「え、えっ…シンたちは!?」
「いえ、ちょーっと遊ぼうかと思いまして…ね!」
「うわ」
え゙ぇ゙ーシンが東に殴りかかった!東はなんとか避けたけど、そこに他の人たちが混ざってきて……2人はあっという間に見えなくなった。
リューちゃんもいつの間にかいないし…。
「大丈夫かな…」
「大丈夫だろ。……それより」
「んっ?」
「早く部屋行って…ふ、2人きりになろうぜ」
「ぁ…うん!そうとなれば行くしかないねっ」
鳳珠から誘ってくれたのが嬉しくて、手をギューッて握ったら鳳珠の顔が赤くなった。
ぷぷ、照れてる照れてる。
鳳珠も可愛いなー。
(……可愛いのは美麻だろうが…)
「はい、どーぞ」
「………おぅ」
「でもオレの部屋でいいの?汚いのに…」
「……美麻らしくて安心すんだよ」
「んー?オレは鳳珠の部屋が落ち着くんだけどなー」
ま、お互い様ってことだよね!
でもあまりにも汚いから服をちょーっとだけ片付けてみた。
うん、少しは綺麗になったぞ!
……で、出来たーっていおうとしてクルッて鳳珠の方向いたら…うぅ、スッゴい笑顔でオレの方見てたの!!
くそぅ…美形は笑顔もカッコイ、い…。
──ウズウズ
「?……美麻?」
──ウズウズウズ
ど、しよ…鳳珠かっこよすぎて……抱きつきたくなったぁ…!
でもでも迷惑だよね!?
今はゆっくりしたいよね!?
くぅ…でも…っ、
「我慢できなーい!!」
「どわっ…!!」
──ドターンッ
「っ……み、美麻!?///」
「えへへ、だって鳳珠と2人きり久しぶりなんだもんっ」
「だ、からってな…」
「ほうす鳳珠ホウスーッ!」
タックルして、そのままベッドの上に2人で倒れた。
えへへ、でもちゃーんと手で受け止めてくれてるの。
スッゴい嬉しいよね!
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!