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『僕っの…ため?』

「そうだ。一人にして悪かったな」

『ううんっ…嬉しい!全部用意してくれたんでしょ…っ?』

「ほんっと疲れた。料理なんて初めてだったし」

『え…英士先輩も作ったんですか!?』

「…なにその素直すぎる反応」

『ひぅ……ごめんなさっ…』


今日の料理も大地と京一が作ってくれたものだと思っていた涼。だけどそれは大間違いで、ここにいるみんなで作ったのだ。特にケーキなんかは2人は見てるだけだったのでとても不格好である。


『僕はやく食べてみたいっ』

「腹壊すだけだろ」

『もう十夜!…いいですか?』

「もちろん。食べようか」


みんなでお皿に取り分け、これでもかという位騒ぐ。陸が用意したゲームをみんなでしたり、ビンゴで景品をゲットしたり。

ほんとはプレゼントも用意したかったのだが、そのことを知らない涼はきっと気が引けてしまうと思い、みんな用意していない。その分ゲームであげようという作戦だ。


「やってー参りましたー叩いてかぶってジャンケンポンッ!」

「うわーうざっ」

「えーちゃんは黙ってて下さーい。さぁ1位にはこのうさぎのフォークをプレゼントだーっ」

『わぁー頑張るぞっ』


絶対に涼しか喜ばない賞品。はりきる涼をみてみんなは勝たせてあげようと思うのであった。…だが涼と当たってないときのゲームは凄まじい。負けてたまるかという気が凄い伝わってくる。


一番早く勝負がついたのは陸vs十夜。一発目に陸がジャンケンで負け、ヘルメットを取る前に頭に強い衝撃を与えられていた。

逆に長引いたのが英士vsこれまた十夜。ジャンケンは英士が勝つのだが、十夜の素速いガードになかなか決着がつかずにいた。


『きょ、京ちゃん…なんか凄いよっ』

「ああ…これは面白すぎだろ」

「あ゙?」

「すきありっ」

「………………………」

『わー英士先輩すごーいっ』


京一の言葉に反応した十夜の負け。でもやっぱり最終的に涼が勝ち、フォークは涼がゲットした。他にも色んなゲームをし、この1日でハシャぎ泣き疲れた涼は寝てしまった。

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