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そのまま2人で時間をかけて朝食をとり、部屋に戻った。1時間というのはあっという間なもので、海の帰る時間がやってきた。…が、その前に。

─プルルル…


「あ、悪い。ちょっと待っててくれ」

『うん』

「もしもし?あぁ…そうです、分かりました」


─ピッ


『……?』

「ん?どうした?」

『あ、ううんっ』


今の電話は誰からだろう、そんなことを聞く暇もなく部屋のチャイムが鳴った。涼は不思議そうな顔をしながら出、そこにいた人物に驚く。


『えっ…大地先輩!?あの…どうされたんですか?』

「少しだけ時間が出来たから遊びにきたんだけど…」

「それじゃあ後はお願いします。じゃあな、涼」

『あ、うん……』

「…入ってもいいかな?」

『は、はい』


突然すぎる訪問に涼の頭がついていけずにいた。しかも大地の手には去年使ったクリスマスツリーの木だけ持たれており、ボケッとしている涼に組み立てようかと言い出したのだ。


『えっと…あの、飾りは…?』


─ギクッ


「それはその…また持ってくるよ、ね?」

『はいっ!』


(だからバラバラはおかしいっていったのに…)

ツリーは結構な大きさがあり、たてるだけで殆どの時間を使ってしまった。そして一休みのために涼が淹れたお茶を2人で飲み、1時間経つのを待つ。

そうすると今度も大地の電話が鳴り、そのすげ後に陸がやってきた。手にはツリーの飾り付けを持っている。


『陸ちん!?』

「よっ!なーにビックリした顔してんだよー」

『だって…用事……』

「1時間だけ暇になってさ。ダメか?」

『ううん!!嬉しいっ』

「それじゃあ僕は行くね。またね涼君」

『ありがとうございましたっ』


いる時間は短いけど次々とやってくるみんなのおかけで、寂しさは全く感じない。早速中に入り、陸と一緒に飾り付けをしていく。だけどまた、ライトがないことに涼が気づいた。


「あー…えっとー……そのうちくるさ!」

『?』

「それよりもさ、腹減らねー?」

『あ、えっと…朝が遅かったからまだ…』

「え゙、そう…」


(俺まじ腹減ったし…)

もうすぐ1時。陸はお腹をグーグーと鳴らしながら1時間たっぷりと2人の時間を楽しんだ。

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