キミイズム 「はい!」 「……?」 突然ルークに渡されたのは、小振りのひよこ――の縫いぐるみ。 つぶらな瞳が愛らしく、こちらを見つめてくる様はどこと無く目の前のルークを連想させる。 それよりもティアは、突然の事態に眼を丸くし、ルークを見上げる。 「いきなりどうしたのルーク?」 「これ、ティアにやるよ!」 そう言った彼は、満面の笑顔で。 少しだけ、顔が熱くなるのを感じたのは、 気のせいだと思いたい。 「街でたまたま見つけたんだけどさ。 いつも第七音素訓練に付き合ってくれる御礼」 ルークはそう言ってまたずい、 と、ひよこを押し付ける。 ティアは半ば遠慮がちに、だがしっかりと縫いぐるみを受け取った。 「あ、……ありがとう……」 小さなティアの御礼の言葉を聞き、ルークは更に笑顔になる。 それをちらりと見たティアは、 それがとても大切なもののように、縫いぐるみを抱きしめた。 ***** すいません。 イチャつかせたかっただけです(Σ) |