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Menu:Lunch 〜混合〜
皆集めて出来た花束を 空に放とう
卒業式当日。

昨日着た、立海の制服に身を包み蓮二君とともに学校へ目指す。
校門の桜がちょうど咲いていた。

登校すると、先生からの最後の連絡事項を聞き、整列してクラスから出た。

体育館に行くとたくさんの下級生と保護者でいっぱいだった。

それから卒業式は流れどおり行われ、私も蓮二君もゆきちゃんも卒業証書を無事授与し終了した。



ホームルームも終わり、学校から出ると校門に菊さんがいた。
スーツ姿だ。



「さよさんっ・・・! 立派になってっ!」



急に泣かれたので動揺してしまう。



『き、菊さん、お外ですよ。泣かないで下さいよ!』

「でもあまりに早い6年だったものですからこれから大人になるまでもこんなに早いと思うと・・・!
爺は、爺はっ・・・!」

『やめてください! パパ!』

「ふっ、相変わらず菊さんは親馬鹿ですな」



後ろから声がしたので振り向くと蓮二君のおじい様。
隣には蓮二君。



「このたびはご卒業おめでとうございます」

「は、恥ずかしいところをお見せしてしまいましたね・・・・・・すみません。
柳さんもご卒業、おめでとうございます」

「ですが本当に12年、早いもんですなぁ」

「えぇ、そうですね・・・ついこの前まではこんなに小さかったのに」



そういうと菊さんは自分のひざのあたりに手をさげた



「これから中学校へ入学したら部活動にはいりますから、案外一緒にいる時間はかぎられてくるものですな」

「はっ・・・!
そ、そうですね・・・・・・」



そうして菊さんはため息をついた。



「・・・まだこれからさよが、蓮二君にお世話になりますが宜しくお願いします」

「いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします。
ほら、蓮二。挨拶なさい」



おずおずとでてくる蓮二君。



「・・・宜しくな、さよ」



手を出してきたので握り返して私もいった。



『よろしくね、蓮二君』


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