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Menu:Lunch 〜混合〜
飛べないわけない
「さぁ、どうぞこちらへ」



菊さんの右手がしめす場所へ腰をかける。



「さよさん、ようこそいらっしゃいました」

『は、はい・・・』

「まず・・・さよさんはご自身がアニメのキャラクターだということはご存知でしょうか?」

『え』



私が、アニメキャラクター!?
いったいどれほど面白くない漫画なんだろう・・・。



「その反応は存じ上げていらっしゃらないと、受け取らせていただきますね。
さよさんは【僕の小さな世界】略して僕小の登場人物です。
4コマのギャグマンガで人気は非常に高いです。
キャラクターの可愛らしさ、面白い女子高生の日常風景がうけています。
キャラクターランキングでは特に・・・さんや、。。。さん、勿論、さよさんが上位にいますね」

『はい・・・』



菊さんの口から出てきた女の子の名前は私の友人の名前だった。
なんだか変な気分だ。



「っと、僕小の話はさておき、さよさんが連れてこられた理由ですね。
それは・・・」

『それは・・・!』






〜茜がくる前日の夜のこと〜

「アルフレッドさんとも無事会談は済みましたし、今日で書類がすべて作成されました・・・。上司も機嫌がやっとよくなりましたし、良かったです。
はぁ、おかげでネトゲもできない生活が10日も過ぎました。
明日からはガンガン遊びますよ」


そうして布団に寝付くとある夢を見ました。


「おーい、菊」

「う〜ん・・・なんですか」

「お前のところにさよおくるからな」

「さよ・・・? さよってあの僕小の? 」

「おう、なんかお前色々辛い事ありすぎてかわいそうだからとばしてやるわ」

「え!? あ、ありがたいですっ! 俺嫁がついにくるなんて!!」

「ふふんっ♪ ありがたく思えよ」

「はい、おもわずキリスト教になってしまいそうです! 」

「別に仏教のままでいいぜ、じゃあな!」


〜回想終了〜






「ということでして」



要するに天の神様の思し召しで飛ばされたか・・・。
そんなに私軽い女じゃないのよ!!
どういうことだこれは!?



「理解していただけましたか」

『神様のいたずらで飛ばされたんですね・・・。あはは』



なんか神様、私のことなんてどうでもいいやって感じだなぁ。



『あの・・・いつ私はお家に帰れるのでしょうか』

「それが・・・分からないんです」

『さ、左様ですか』



テキトーデスネ!



「で、ですがちゃんとこちらでもしも元の世界へ返れないようなことがあった場合は、責任を取らせていただきますので・・・・・・」



そういうと何処から取り出されたのかわからないけれど短刀が出てきて、菊さんがお腹の前で構えた。



『って、やめてください!そんなことしないでくださいぃ!!』

「切腹しませんよ、大丈夫です」



かちゃん、と鞘に戻した。



「とりあえず、何があるか分からないので私の家にいてください」

『は、はい・・・・・・』



なんだか知らんが菊さんとの生活が始まりそうです・・・・・・。


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あきゅろす。
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