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Menu:Lunch 〜混合〜
どんどん強く
ついに私は小学六年生になった。
別々のクラスになったが蓮二君との仲は良くなった・・・と思う(だって登下校をともにしてるからね!)。

蓮二君はテニスクラブにはいっていてそのテクニックの高さに皆は大絶賛。
そりゃジュニアテニス界じゃ名前があがる人だったらしいしねぇ。
オマケに成績優秀ときたもんだから女の子からはモテモテ、男の子からの支持もあつい。

本当に私この子と一緒に登下校できて幸せ以外の何者でもないわ!!



「さぁ、帰ろうさよ」



クラブが終了して私が待つ図書室へやってくる蓮二君。



『おつかれさま。今日の試合はどうだった? 』

「6−0で俺の勝ちだったぞ」

『さすがじゃないか〜! 今度見てみようかねぇ』

「ふふ、さよは確かテニスのルール知らないだろう? 」

『な、なんとなく分かるよ!
・・・・・・やっぱり分からないです』

「ふっ、今度教えてやろう」

『お願いしま〜す』



こんな感じで学校から出ようと廊下を歩いているときっだった。



「・・・たす、けて・・・・・・! 」

『っ! 蓮二君・・・! 』

「あぁ、聞こえた」



どこかから女の子の声が聞こえた。



「助けなんて呼んでんじゃねぇよ! 」

「どーせこないけどね! 」

「もっと水かけてあげましょよ」



すると水が誰かに当てられる音とともに女の子の悲鳴も聞こえた。



「綺麗になったね〜、感謝しなよ〜」



きゃっきゃ、三人くらいの女の子がトイレからでてきて目が合った。
みると同じクラスの女子だった。
よくクラスでつるんでいるのを見かける3人。
そのうち二人は目が合った瞬間、まずいって顔をしてたけどリーダー格のかのんちゃんは動じない。
むしろこっちにきた。



「あら、柳君! ・・・とさよちゃん。
今から帰るの?」

『・・・えぇ。それよりもなにしてたの〜? 』



あえて明るく、接する。
自分の恐怖心を出来るだけ緩和させるためだ。
それに強気でいったら、ひどい言葉がでるかもしれないし。



「ん〜? トイレ掃除? 」



にこっと笑う。
あぁ、怖い。



『そう、それじゃあね〜』



この人達を早く帰らせて助けてあげなくては。



「うん、バイバイ。柳君も! 」



明らかに私とは違う笑顔で蓮二君に笑う。



「・・・・・・あぁ」



うつむきがちに言った。



「あ、そうだ」



私に耳を近づけるとこう、ささやいた。



「このあとトイレにいるあいつ、助けようなんて思わないでね。
あと、うちらのことを先生にちくったら・・・・・・ね? 」



あぁ、イヤだ。
やっと彼女達が帰っていったところで私は彼女の言葉を無視してトイレへ駆け込んだ。



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