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恋人?
昨日、ケイトに告白?をされた
押し倒されながらだけど。


「俺だけのモノになって」
と、夕焼けに照らされながらケイトが言ったその一言は、あまりに鮮やかで押し倒された恐怖感なんかなくなってしまうくらいキレイだった。



その姿に少し沈黙。
(見とれてたなんて、絶対言えない)
すると痺れを切らしたようにケイトが何やらしてきたが、恥ずかしいのでそれは言えない。



まぁ、結局どうなったかと言えば、1ヶ月付き合う。ということになった
本当はそういうつもりはなかった。もちろん理由は、至極真っ当に男同士だから。
そりゃケイトは男の俺から見てもかっこいい…、けど俺はまだ女の子と付き合ったこともないし、好きになったこともないし、ケイトが言う好きって何かわかんない
多分、ケイトに感じるドキドキや緊張は恋じゃない、と思う。


…でも、返事に迷う俺にケイトが寂しく笑い言った「1ヶ月だけ」と言う条件を断れなかった
思えばケイトがお願いするという行為は初めて見た気がする
(ずるい、その顔に弱いの知ってるくせに)






―それが昨日あった出来事。
それからは余り覚えてない。気付いたら今布団で目覚めたわけだ


変な事は何もしないと言ってたから、まぁ平気だろう。

−楽観的な俺は1ヶ月だけという条件を安易に考えていた。






「ん〜…っ、顔洗…ぉ(あれ?)」

何か変だ
布団が異様に膨らんでる…
やばい、何か嫌な予感がする。
だってほら、もぞもぞしてるもん。
数分膨らみを睨み続け意を決した俺は恐る恐る布団に手を掛け、ガバッと効果音が聞こえそうなほど勢いよく開けた



「っっ(ケイトッッ!!!?)」


布団の中には気持ち良さそうに眠る王子…違う違う、ケイト
パニクってる俺、一人ボケツッコミを頭の中で繰り広げる




(いつからいた?てか昨日の夜記憶がないし…、もしや!!)


「ん…、ハク?」




ひんやりとした外気に触れたせいか王子…、いや、ケイトは目を覚ました

「なっ、あ、ケイっ??」


ダメだ、未だにパニクってる頭ではうまく言葉が話せない



「………」


当の本人は朝日に弱いらしくボーっと遠い目をしていた。
何がなんだかわからない。わかるはずもない。


(と、とりあえず、逃げよう)


ただでさえケイトに緊張してしまう俺だ。
昨日の今日は流石に意識しまくってしまう





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あきゅろす。
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