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パンツ売りの少女
売り
携帯小説グランプリ
美沙は高校を2年で辞め、現在は無職の状態

バイトも何もしていないため、収入はゼロだった

ある時、携帯電話でネットを見ていると、援助交際や下着の販売などのブルセラ系のサイトを見つけてしまった

美沙も最初は何も気にならなかったが、見ているうちに自分にもできそうな気がしてきたのだ

しかし数日間は悩んだ

だが結局、相手と会わずに郵送するなら怖くないという結論に達してしまう

そこで再びサイトを見て、馴れた人たちの書き込みを読んで研究

ついに下着を売ることに手を出してしまうのだった

─名前:みー 22:38
〇□県 17歳
丸2日履いたパンツを売ります
もちろん洗濯せずに、ビニール袋に密封して郵送します
手渡し不可
支払いは銀行振込です
その他 ダラメ、ダラ質お断り
詳しくはメールで

後は希望者からのメールを待つだけだ

実際にメールが来てみると、ほとんどがくだらない質問ばかり…

その中で1通だけ振込先を聞いてきたメールがあった

詳しく見てみると発送先の住所まで書いてある

美沙は、これはスムーズに取引できると思い、このメールにだけ返信しようと決めた

そして、簡単な挨拶と銀行口座を書いて返信するとすぐに返事が…

─美沙さん
振り込みましたので、ご確認ください
確認できましたら、発送願います
健一─

美沙は初の取引成功によろこんだ

まだ銀行は営業時間内だったので、美沙は早速口座を確かめに出かける

通帳を記帳してみると、5000円で売ったはずなのに、6200円振り込まれていた

銀行からの帰り道、なぜ6200円なのか、相手にメールを送っておいた

そして夜に返信が届く

─200円は送料で、1000円は、お金に困っているのかなと思い、ありがとうの意味でプラスしておきました─

この時美沙は、素直によろこんだ

が、このことが後々美沙を蟻地獄へと引きずり込むのだった

その夜、丁寧に梱包していると、美沙に1通のメールが届く

─みーさんの住所をちゃんと書いてくださいね

でないと、郵便物が俺に届かなかった時に郵便局の人が開封して、警察に通報されます

返信先の住所が書いてあれば、みーさんの手元に返ってきて、何事もなく終わります

よろしくお願いします
健一─

美沙は迷った…

取引を解消するべきか、本当の住所を書いて続けるべきか…

だが、すでにお金ももらっているし、相手もいい人っぽいので、本当の住所と氏名を書いて発送することにした

翌日、郵便局から発送

さらにその翌日には相手から郵便物到着のメールが届く

美沙の初取引は、この時点では万事上手くいったように思えた

しかし数日後、男から
─どんな娘がこのパンティを履いていたのかわからないので、写メを送ってください─
と、メールが届く

美沙は、これがネット掲示板に書いてあった『ダラメ』だと感じた

こういうブルセラ系の取引をすると、男たちはダラダラとメールを続けるらしいのだ

美沙は関係を切らなければと思い
─写メは別にお金がかかります─
と返信した

美沙はその後、相手のいろんな返事のパターンを想像する

相手がこう言ってきたら、ああいう風に返信しようなどと…

しかし、想定外の返信メールが来る

─お振り込みしましたので、確認してください
確認できましたら、写メの送信をお願いします─

美沙にとってはまさかの内容

美沙は唖然としたが、念のために顔写真を一枚撮って、大急ぎで銀行へと向かった

銀行で記帳してみると、なんと1万円が振り込まれている

美沙は、いろんな考えが頭をよぎった

エロ写メを要求されるのではないか、さらには動画まで要求されるのではないかと…

美沙は銀行からの帰り道、恐る恐る顔写メを送ってみる

─入ってたよありがとう
という本文を付けて、様子を見ることにした

返信は数分後、すぐに来た

─芸能人で言うと相〇紗季に似ててかわいいね
みーさん本人に間違いないんだよね

美沙は
─ありがとう
私の顔だよ。エロサイトとかに載せないでね─
と返信

するとまたすぐに返信がきて
─エロサイトには載せないよ(笑)
この写メとパンティのセットなら3万出してもいいくらいだ
安く買わせてもらってありがとう
と書いてあった

美沙は少々安心したのだった

その後も週に1〜2回メールが来るものの、エロ写メなどの要求もなく、他愛もないやりとりが続いた

そんなある日、美沙は友達とカラオケに行く約束をしていた

が、この日も男からメールがくる

美沙は
─今日はメールできないよ
友達とカラオケに行くので、8時には家を出るから─
と返信

すると
─わかったじゃあ後で─
と返信メールが返ってきた

美沙は『何が後でよ』などと思いながら、出かける準備をする

この日は黒のピチピチのTシャツにピンクのショートパンツ

そして生足でブーツを履いた

美沙は8時ちょっと前に家を出て、駅へと向かう

駅からは電車で友達との待ち合わせ場所に行くつもりだ

駅まで歩いていく途中、1台の1BOXカーが止まっていた

男性が数名いて、何か作業をしているか、その片づけをしているようだった

美沙は、気にもせずにその横を通過しようとしたその時だった

外にいた男から、車に向かって思いっきり突き飛ばされ、上半身が車内に倒れ込む

すると車内にいた男が、美沙の手を引っ張り、引きずり込んでいった

さらに外からも押し込まれる

美沙は声をあげる間もなく、1BOXカーに乗せられてしまったのだ

美沙のカラダが車内に入ってしまうと、男たちの1人がドアを閉める

車内では羽交い締めにされ、まず口を粘着テープでふさがれた

そして両手を粘着テープで縛られ、足はブーツを脱がされてから粘着テープで縛られる

車は動き出し、美沙は助けを求めることも不可能となった

さらにバッグを取り上げられ、携帯での連絡もできなくなる

すると、最初に突き飛ばした男が
「みーさん、こんばんは」
と言ってニヤリと笑った


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あきゅろす。
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