少年は銀河にくるんで捨てた どうしましょう。Valvudyの様子が変です。不機嫌のようです。 つわぶきだいごさんに出会って以来、ずっと不機嫌です。 私はValvudyに尋ねました。 「・・・・・・まっしろが、他の男と話すから・・・・・・・・・。」 Valvudyはいつも閉じている目を細く開けて、私を見ます。 Valvudyの金色の猫目を見て、私は ほっ と一息をいれます。 何故ならValvudyと融合したものは、空色の瞳だったからです。 私はValvudyのネコ毛の頭を撫でます。肩上で跳ねた髪先が軽く揺れました。 Valvudyは猫のように目を細めます。 ボスコドラに耳はあったのでしょうか。Valvudyには、元の耳があった位置に猫のような耳が生えております。 一度、ValvudyとShakespearの耳を引っ張った事がありますが、両者とも 痛い と言っていたので神経が通っているのでしょう。 Valvudyの肌には岩のような部分があります。岩と言うより鋼に近い。 まだ顔の部分には出ていませんが、黒い着物の下には鋼の部分が所々出ているに違いありません。 袖から見える手首に鋼の部分が見えます。 ValvudyとShakespearには手持ちの意識があります。 人為的に人とポケモンを融合させようとするのだから、仕方が無い。とグレイが言ってました。 どちらか一方が死なずにいることはいいことです。 しかし、ValvudyとShakespearの意識がそれらに乗っ取られるのは嫌です。 ValvudyやShakespearに現れる"異変"は、侵食されている あかし。 Valvudyは私の足に頭を置いて、腰にきゅっと抱きついてきます。 まっしろ、僕はまっしろとShakespearがいれば、他はなんにもいらないよ。とValvudyはうれしそうに言います。 どうしましょう、私は外の世界を見たいのです。Valvudyが望むのは、閉鎖。 私がNecoleyに連れ出してもらう時もValvudyはかなり嫌がってました。 しかし、私はValvudyとShakespearから離れるのは嫌です。 どうしようもなく 嫌です。 理由もなにも無く。 ただ、 嫌 。 Valvudyがぎゅっと私の腰を抱き締めます。 私はただ、Valvudyの頭を撫でるしかありません。 少年は銀河にくるんで捨てた どちらとも失うのは、や。 [*back][next#] |