ぱちlog
セバスチャン



「ダメです」

「何故ですか」

「聞くまでもないでしょう」

「私には分かりかねます」

「………」

「嗚呼、嫌ですその眼。悪魔差別です」

「別に差別してません」

「なら良いじゃないですか」

「ダメです」

「何故です」

「悪魔と違って、人間全てが快楽主義者ではありません」

「そうなんですか」

「割合的に多いだけです」

「多数に呑まれる人生も楽で良いですよ」

「遠慮しておきます」

「強情ですね」

「お互い様です」

「何が不満なのですか」

「即物的です」

「恋愛とはそう言うものでしょう」

「人間の恋愛は、身体が全てではありません」

「実に面倒くさい」

「どうせ面倒くさい女です私は」

「ですが非常に面白い」

「は?」

「要するに、貴女は純情でロマンチストだと言うことですね」

「好きに言ってて下さい」

「では出方を変えましょう。今日の夜はお暇ですか」

「はい」

「では、少し庭を散歩しませんか。今日はきっと星が綺麗ですよ」

「喜んで」

「そしてその後、是非貴女の操を…」

「いっぺん死ねばいい」



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あきゅろす。
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