Honey!


「あっナマエ!またお前はバターだけでそれを食べてっ」

「チッ来た…ご機嫌ようヴォルフラム」

「ああ、お前も相変わらず見目麗しい…って違う!ホットケーキはシロップをかけた方が美味しいと、何度言ったらわかるんだ!」

「美味も不味いも個人の趣向によるものだって、何度言ったらわかってくれるのかしら」

「眞王陛下ですらホットケーキにはシロップを定番としていたのだぞ!」

「眞王陛下は臣下の味覚を御自身の趣向に無理に合わせようとはなさらなかったわ」

「い い か ら!試しに一口だけでも……ああっ!」

「…うん、やっぱりホットケーキにはバターよね。ごちそうさまでした」

「ナマエ!!」










「あれ?コンラッド、あっちでヴォルフと言い合ってる優雅にティータイム中のこれまたキレーなオネーサンはどちらさま?」

「俺にはヴォルフラムが一方的に突っかかっているように見えますが…あれはナマエですね。女性ながら優秀な軍人で、眞魔国でも男女合わせて5本指に入る剣の使い手ですよ」

「ごっ、5本指ィー!?」



見えねぇ!!

思わず叫んだ俺の声を聞きつけてヴォルフラムが「ユーリ!」とこちらへ駆け出し、彼女はスッと立ち上がりお辞儀をして微笑んだ。

あ、どうもご丁寧に。







(500字)
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またギリギリ…!
手間ながら再度リクエスト下さった陽李いつは様に捧げます^^
ありがとうございました!




あきゅろす。
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