091121 明日です


ハッピーバースデー!!



ドアを開けるなりそんな大声と複数のクラッカー音に迎えられ、成瀬は笑って「ありがとう」と返した。


「あれ、成瀬さん驚かないの?一応サプライズパーティーなのに」

「最近みんなよそよそしかったからな。それなりに想像はつくさ」

「えー」

「ほら見ろ久遠、会うのを控えるなんてわざわざバラしにいくようなもんだと言ったろう!いつも通りにしてりゃ…」

「響野、お前も十分挙動不審だった」

「というかあなたが一番怪しかったんじゃないかなあ」

「同感」


女性二人に指摘され憤慨する響野に笑いをこらえながら、名前は隣に腰を下ろした成瀬に声をかけた。


「誕生日おめでとうございます」

「ああ、ありがとう」

「まさかお仕事くらいで疲れてないですよね?成瀬さん」


成瀬が一瞬きょとんとする。


「今日は思いきり騒ぐでしょう?がっつりした食事買い揃えましたよ。プレゼントはないですけど」

「嘘のオンパレードだな」


何故か嘘つきを担当させられている名前は噴き出した。成瀬は怪訝な顔をしたが、すぐにつられてくつくつと笑った。


「そういえば名前の誕生日は祝ったことがないな。いつだ?」


さて、どれだけ嘘をつけば当ててくれるだろう。



明日です





(498字)
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逆に「昨日」が答えという話^^
勘のいい成瀬さんのことだからそうもしないうちに当てられて、何で言わないんだ!てギャング達に怒られるハメになる\(^o^)/
結局ふたり分のパーティーになる…というところまで書きたかったので妄想で補完して下さい。

ギャング書くの久しぶりでした!楽しかった^^*




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